膀胱がん末期の症状と治療と余命
"末期がんでも治す! あきらめない!!"
末期膀胱がんの症状と治療と余命

膀胱がん(癌)の治療方法

膀胱がんの分類種類

膀胱がんの治療は、主に手術での腫瘍の摘出です。 しかし、膀胱がんの種類によって、その治療方針は異なります。

膀胱にできたがんが表面だけの場合と膀胱壁の奥の筋層に深く根をはる癌細胞が確認される場合に分けられ、それぞれに「表面表在性膀胱癌」と「浸潤性膀胱癌に対する治療」と呼ばれます。
表面表在性膀胱癌は比較的治癒率の高いがんですが、再発や転移への注意を怠ることは危険です。
なお、手術ができない場合は癌進行を阻止するための治療が行われ、 放射線の照射や温熱療法が行われることがあります。

表在性膀胱がんの治療

表在性膀胱癌に対する治療は、経尿道的に癌を切除することが一般的です。

また、膀胱の内側にポリープ上に飛び出さない上皮内がん(平べったい腫瘍)の場合はBCGの膀胱内注入が行われます。この腫瘍は細胞の悪性度が高く膀胱摘出が必要なこともあります。

再発予防の為に、手術後、膀胱内に抗癌剤やBCG膀胱内注入療法が行われることがあります。さらに再発の早期発見のため、術後3ヶ月に1度、膀胱鏡検査が必要です。 再発を繰り返すうちに浸潤性膀胱癌となったり、転移を生じることがまれにありますが、一般的には表在性膀胱癌が生命に影響する事は少ないと考えられています。 早期の膀胱癌の予後は良く、5年生存率は95%以上なのです。

浸潤性膀胱癌がんの治療

膀胱の表層だけでなく、 壁の深く(筋層)にまで根をはるように発育する癌を「浸潤性膀胱癌」と呼びます。 細胞の悪性度が高いものが多く、浸潤の程度が酷くなればなるほど、 リンパ節転移や他臓器へのがん細胞の転移の頻度は上昇し、予後も悪くなります。

転移がない浸潤性膀胱癌に対する標準的治療法は膀胱をすべて摘出する膀胱全摘除術です。膀胱を摘出すると尿を体外に導くための新しい通り道を作る尿路変更術が同時に必要となります。
手術前のCT検査や骨シンチグラフィーで転移の指摘が無くとも、 手術後に転移が出現することもあるため、 手術後には3~4種類の抗癌剤を組み合わせたM-VAC療法などの化学療法が行われるのが標準治療です。M-VAC療法で使用される抗がん剤は、

  • メソトレキセート
  • ビンブラスチン
  • アドリアマイシン
  • シスプラチン

の4剤の抗がん剤で、その副作用は、吐気、食欲不振、白血球減少、血小板減少、口内炎、貧血の可能性があります。また、転移のない膀胱癌でも、筋層以上に浸潤している場合には、術前に化学療法を実施する場合があります。

さらにがんの状態によっては膀胱全摘除術と化学療法(抗がん剤)だけでなく、 放射線療法などを組み合わせて治療することもあります。

膀胱癌(がん)の特徴

膀胱がんに対する放射線治療の効果自体は弱いのですが、 化学療法(抗がん剤)との併用治療を行うことで放射線治療を単独で行うようりも効果的であるようです。

ただし、抗がん剤の投与にも条件があり、 腎臓や肝臓、骨髄などの機能に重度の障害がないことが前提であり、 また化学療法には副作用があるのでこのような点にも考慮して投薬が行われます。

かなり進行してしまった膀胱がんには、 モルヒネや硬膜下の神経ブロックが行われ痛みを緩和することができます。



膀胱がん(癌)の治療と対策


部位別のがん(癌)


膀胱がん

* 膀胱がんは患者数が年々増えている病気です。膀胱がんの治療や予防にお役に立てれば幸いです。